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馬房

小説は妄想と捏造甚だしい。 原作のネタばれ、都合の良い解釈。 R18、グロ(精神的にも)、暴力表現などが含まれます。 冒頭にざっと注意を書いてありますので、それを読んだ上での 閲覧を宜しくお願い致します。何かあればご連絡いただければ幸いです。 基本的に右ジャンしか書きません。 萌が斜め上です。無駄にシリアスバイオレンス脳です。 拙い文章ですが、少しでもお楽しみ戴ければ嬉しく思います。 右ジャン、ジャン総受けしか書きません。あしからず。

こづくりしましょ

・ファンタジーパロ?
・ふたなりジャン君
・スライムなフロック
・大分特殊な設定ですので閲覧は注意してください
・色々酷い温めのR18
・人の話を全く聞かないフロック君






 その日、俺は水辺にぷかぷか浮きながら獲物を待っていた。
 透明な体を水と同化させていれば、魔物の気配に敏感な魔物使いや、魔術師でもない限り気づけない魔物、それがスライムだ。

 何故かやたら最弱扱いをされるが、鉄をも溶かす酸の体液に、打撃を吸収し、変幻自在に形を変えられる体、こうして擬態まで出来る俺が最弱な訳がない。
 まぁ、少々魔法攻撃や、斬撃には弱いが、少なくとも最弱ではない。はずだ。

 水場を住処にして喉の渇きを癒しに来る人間や、動物を捕まえては食べ、俺もそこそこ成長した。そろそろお嫁さんが欲しいお年頃だ。だが、残念な事に近場には同族がおらず、未だにお嫁さんは居ない。そして、ここが人食いの湖だなんて噂が広まっているのか、最近ご飯にもありつけていない。肉が食べたい。魚じゃない、肉だ。
 水さえあれば特に餓死はしないが、腹が減ると寂しくなる。近くに同族が居ないから余計にだ。
 悲しみに暮れながら浮かんでいると、足音が聞こえたため、より水中に沈んで身を隠す。
「水……、水だぁ」
 嗄れた声を出し、湖の側に座り込む人間が一人。
 食べようかとも思ったが、寂しさから話し相手になってくれないか声をかけようか迷ってしまった。
 人間は、湖へ水を流し込んでいる緩やかな流れの滝の側まで行くと長いローブを脱ぎだし、日に焼けていない真っ白な肌に、背中には蝙蝠に似た羽、色素の薄い毛色を外気に晒して全身で水を受けながら心地よさそうに表情を緩めていた。

 水中を移動し、下半身を確認して雄だと知れば落胆した。
 どうやらこいつは人間ではなく人間型魔物の雄のようだった。
 雄はやたら攻撃的だし、直ぐに縄張りを侵略しようとするから用はない。食べてしまおう。

 水中から体を伸ばし、水の中へ引き込む。
 当然、獲物は溺れまいと暴れるが、一度引き込んだ獲物を逃がした事はない。
 体を広げて獲物の全身を包み込んだ時、違和感に気付く。この獲物、見た目は雄だが雌の匂いもする。全身を舐めるように這い回り、匂いの根幹を見つけると、俺は嬉しくなった。
 こいつは男性器もついているが、女性器もついている。これはお嫁さんに出来るのでは。そう気づいて直ぐに拘束を解いて水上で息継ぎをさせた。
「ぶあっ、ひい、げほ……、な、なに……いまの」
 獲物、もとい俺のお嫁さんは湖の淵まで行くと、何度も咳き込んで慌てて上がろうとして羽を動かしていたが、水中から長い足を掴んでやると悲鳴を上げた。
「びっくりさせてごめんな、久しぶりに話せそうな奴が居たから思わず飛びついちまって」
「え、あ、スライム……、なんだ、同じ魔物かよ……ったく」
 俺のお嫁さんは髪をかき上げ、解り易く安堵していた。
 スライムくらい、なんてことないと思って油断しているんだろう。解り易い言い訳をあっさりと信じた様子だ。
「話したいなら先ず声かけろよ」
 ぶつぶつ言いつつお嫁さんは自分で水から上がり、荷物を放り投げた場所まで行って服を着ていた。早く種付けしたい。
「ここらでスライムって見た事ないんだけど、はぐれか?」
「そうなんだよ。ずっとここで独り」
 知識や知恵は時に訪れる魔物から教えて貰ったり、人間が落としたものから得られるが、ずっと一緒に居る仲間は居ない。それを話せばお嫁さんは眉を下げ、俺に同情的になった。魔物らしいが、見た目が人間に近いせいか、情緒豊かで感情表現も人間っぽい。
「そっかぁ、俺もさ、物心ついた時から同族どころか親も居なくって、世界中旅して探してるんだけど、全然見つからないんだ」
 俺達は、ある種の似た者同士らしい。
 水から這い上がった俺を優しく撫でてくれる手は綺麗だし気持ちいい。食べようとして悪かったな。これは雄でもいい奴に違いない。
「お前名前は?」
「フロック。お前は?」
「ジャンだよ。つっても自分でつけたんだけど」
「俺も」
 それから名前を付けた経緯で盛り上がった。
 ジャンは羽を隠して人間の中で暮らす内に文字を覚え、初めて読んだ本に書いてあった物語の主人公の名前を自分の名前にしたそうで、俺は、初めて食った旅人の名前だ。響きが気に入って自分の物にした。
「へー、そんな名前の付け方もあるんだな」
「単純に名前が欲しくてさ、他の奴は皆名前があるのに、俺にはないから、なんか悲しくて……」
 ジャンは俺に動物の干し肉を分けてくれ、暗くなるまで湖の側で話していた。久しぶりに楽しい。

「あー、喋った喋った」
 ジャンは大欠伸をしてから、近場で集めてきた木を燃やし始め、野営の準備をしているようだった。
「いいもん見せてやるよ」
 球体になっている俺を抱き上げたジャンは弾むような足取りで森に入っていき、自分が仕掛けた罠に兎がかかっていると喜んでいた。
「これで今晩の飯確保だな」
「罠作ったのか?」
「おう、人間の本参考にして」
 ジャンは実に勉強家らしく、人間の文字を覚え、色んな本を読んでいるようだった。
 偶に正体を隠して人間の中で簡単な仕事をしてお金も持っているらしい。旅をしている事といい、ずっとあの湖でじっとしていた俺と違って行動力のある奴だ。増々いいな。と、思った。

 兎の肉で腹を満たしたジャンがよだれを垂らしながら眠っている。
 ジャンに合わせて紛いなりとは人の形になり、服を脱がしていけば全く起きない。
 これで良く世界中旅出来たな。と、思ったが俺が居るから安心して気を抜いているのだとすれば可愛く思えてくる。
 早く種付けしてお嫁さんにしよう。

 脚を広げ、眉間に皺を寄せてもにょもにょ寝言を言っているジャンに伸し掛かり、普段は体内に隠れている性器を穴に挿入すると、体が強く跳ねて目を開けた。
「ぎゃ!な、うあ、っや」
 悲鳴を上げて跳び起きたが、性器同士が繋がっているからジャンは動けず、足をばたつかせるだけだ。
「なんで、やだ、なに」
「ジャンは俺のお嫁さんになって子供産むんだよ、嬉しいだろ?」
 性器を動かして穴を擦れば、とても気持ち良くて夢中になった。
 湖の側に来た人間が楽しそうにやっていたのも頷ける。擦りつけていれば込み上げてくるものがあり、衝動のままに吐き出すと、ジャンの穴から透明な液体と、赤いものが混じって溢れていた。俺の子供の元になるもの。心地好さもあって性器は抜かず、擦っては出して疲れたら水に潜って水分補給。そして、またジャンの下へ行き、どろどろに濡れている穴に性器を押し込んだ。
「ふろ、おま……友達、だと、思ったのに……」
 俺が心地好さに耽溺し、ジャンを離さないでいると泣いていた。
「友達……?友達じゃねぇよ、お前は俺の嫁さんだし」
 泣いてるのも可愛い。
 最初よりもジャンの体温が上がっていく感じも、体温がない俺には気持ちいいし、子作りって最高だな。

 一晩中ジャンを犯し続け、朝には水の中に戻った。
 これで俺も独りぼっちじゃない。
 なんて素晴らしい朝だろう。
 紛いの人の形から、球体に戻って水の中を揺蕩っていれば、ジャンが動き出す気配に目を覚まし、水から這い出して放心している様子のジャンの周囲を跳ね回る。
「おはよう。いい朝だな!」
「何がいい朝だ……、ぶっ殺す!」
 ジャンがどこからか大鎌を出し、俺に振りかぶる。
 流石にやばいと判断した俺は大慌てで水の中に戻り、水に擬態した。
 それでもジャンは水面へ大鎌を投げつけ
「出てこい、この変態糞スライムが!切り刻んでやる!」
 と、大変な怒りようで湖の側で吼えていた。
 何故ジャンが怒っているのか全く理解が出来ず、水底に潜って落ち着くまで待っていた。
 お互いに独りぼっちなのだから、寄り添って、子供を作れば幸せじゃないか。発情期じゃないのに子作りをしたから怒ったのか。でも、ジャンも最後辺りは気持ち良さそうにしてたのに、意味が解らない。
 吼えに吼え、疲れ切ったジャンは湖の側にへたり込んで肩で息をしていた。
「俺と子作り嫌だったか?」
「ふざけんなよ、まじでぇ……」
 もう攻撃する体力はないと判断し、水に浮かび上がって訊けば、怒り自体は収まっていないらしい。
「気持ち良くなかったから怒ってるのか?俺は気持ち良かった」
「そうじゃねぇ、ほんっとにスライムって奴は脳みそねぇのかよ……」
 ぐすぐす鼻を鳴らし、ジャンは近くに転がっていた石を掴んでは俺に投げてくる。別に痛くもなんともないが、悲しんでいるのは解るため甘んじて受け入れる。
「俺は雄で、お前は雌で、つがいになれば寂しくないだろ、なんで怒るんだ」
 こう言うと、ぴた。と、ジャンは泣くのを止めて俺を見下ろす。
「根本的な思考回路とか倫理観が違うんだな。そか……」
 ジャンは立ち上がろうとしても足が震えて立てないようで、旅の荷物の側までほとんど這っていった。のそのそ俺も傍について行くが見向きもしてくれず、一緒に居るのに寂しい。
「ジャン……、どこ行くんだ?」
「お前の居ないとこ……」
 ばさ。と、ジャンは羽を広げて飛び上がり、ふらふら危なっかしい様子で飛んでいった。また独りぼっちになってしまった。

 ジャンの見えなくなった空をいつまでも眺めていれば雨が降ってきた。
 水の中に戻ると悲しさが増す。

 食欲もなくなり、昼も夜もなく水の底に沈んでいたある日。
 水の中に幾つもの石が投げ込まれ、俺の体に当たってくるものだから、流石に不愉快で久しぶりに浮上した。
「あ、居やがったな糞変態スライム!」
「ジャン!」
 俺は喜びのあまり水から飛び出し、布に包まれた荷物を抱きかかえているジャンの周りを飛び跳ね捲った。
「ふざっけんな!」
 飛び上がった瞬間を狙ってジャンは俺を蹴りつけ、弾き飛ばされ、また水の中に落ちてしまった。
「なんだよ。なんで怒ってるんだ?」
 水から這い上がった俺の目の前に、ジャンが手に抱えていた荷物を下ろしてくる。
 それは俺が紛いの人間形になった時の姿に何となく似ているが、俺と違って小さくて半透明で、水と同化するのは難しそうな変なスライムだった。
「お前が育てろ」
「なんだこれ?」
「お前の餓鬼だよ⁉」
「産んだのか?」
「産みたくて産んだんじゃねぇよ!」
 てっきり、俺と同じようなものが産まれてくると思っていたが、やはり異種族なせいか、変な混じり方をしているようだ。でも、
「かわいい……」
 紛いの人の形になり、子供を抱き締めると俺の体とは全く感触が違う。
「食べたいくらい可愛い」
 俺の持つ表現力を最大限発揮して言葉にすると、ジャンが俺の手から子供を奪った。
「く、食わせるために連れて来たんじゃねぇし⁉」
「食わねぇよ?」
 流石に自分の子供を食べるほど飢えてはいないし、こんなに可愛いものが生まれるのなら、もっと産んで欲しい。
 ジャンに飛びつき、服を溶かして下腹部を露出させれば短く引き攣った悲鳴を上げる。
「もっと一杯、家族作ろうな」
「作りたくて来たんじゃねぇよ!放せ!」
 ジャンは暴れるが、ここに来たって事はそうなんだろう?子供も連れてきてくれたし。
 宥めるようにジャンの体を包み込み、前と同じくジャンの穴に俺の性器を押し込んで気持ち良くなる。
「ふ、ふざ、う……」
 穴を擦っていれば、ジャンの体が熱くなり、穴からぬるぬるした体液が溢れ出して心地好さが増す。そこに俺の体液を注ぎ込めば腰が跳ね、ジャンの目が水っぽく濡れていく。
「ん、ぅ、はな、はなせ……」
「やだ、気持ちいいし」
 こんなに楽しくて気持ちいいのに、ジャンは嫌がってばかり。
 でも、口だけだ。子供を産む穴は俺を受け入れるためにたっぷり濡れて、動かせば嬉しそうに吸い付いてくる。手足にだって力は入っていないのだから、ジャンも本当は子作りがしたいに違いない。

 今度はどんな子共だろうな。
 あぁ、楽しみだ。

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