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馬房

小説は妄想と捏造甚だしい。 原作のネタばれ、都合の良い解釈。 R18、グロ(精神的にも)、暴力表現などが含まれます。 冒頭にざっと注意を書いてありますので、それを読んだ上での 閲覧を宜しくお願い致します。何かあればご連絡いただければ幸いです。 基本的に右ジャンしか書きません。 萌が斜め上です。無駄にシリアスバイオレンス脳です。 拙い文章ですが、少しでもお楽しみ戴ければ嬉しく思います。 右ジャン、ジャン総受けしか書きません。あしからず。

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ローソンコラボ(微リヴァ←ジャン

2018/07/03
・ローソンコラボネタ
・モデルパロ的な感じ
・マネージャーマルコ





「お前が足首を出すって珍しいね?肌を出すの、あまり好きじゃなかっただろ?」
 マネージャーのマルコが不思議そうに俺を見ながらコーヒーを啜った。今はスタジオ近くの喫茶店で、打ち合わせを兼ねた休憩中。他愛ない雑談に興じながらのんびりと時間を潰す。
「あー、餓鬼の頃のトラウマでなー…」
 親しか知らない事情を、俺は初めて他人に零す。
「トラウマ?」
 肌の露出を嫌がるトラウマとは。何を想像したのかマルコの表情が曇り、神妙な顔つきになってコーヒーを置いた。
「変な顔すんなよ、他人には大した事じゃないんだぜ?昔は半ズボンやハーフパンツ履いて走り回ってたんだがよ、遊園地のお化け屋敷で足首とか腕掴まれてから、ちょっと…」
 手を振りながら、慌てて弁解をすれば、マルコはあからさまに安堵の表情を浮かべ、口を開く。
「子供の頃にお化けが怖くて布団から足出せないとか、そんな感じ?」
「お、それが解るって事は経験者か?」
 にやりと口角を上げ、意地悪く言ってやれば、マルコも同じように笑い返し、まぁね。と言った。俺を安心させるために乗ってくれたのか、本当にそんな経験があるのかまでは知れないまでも、俺の口は軽くなり、仕様もない子供の頃の思い出話に暫し興じた。
「そんなに怖かったのに、今回は何でこれでいいって言ったの?」
 話が逸らせたと思ったのに、マルコはずばりと切り込んで話題を元の位置に戻してくる。果たして狙ってなのか、無意識なのか。
「リヴァイさんと御揃いぽかったから…」
「あぁ、憧れだって言ってたしねぇ、嬉しかった訳だ」
 少しばかり顔が熱い。背は低いながらもトップモデルである先輩と一緒の撮影は緊張もあったが、肩を並べられる喜びもあった。勝手ながら、自分が成長した気もした。
「まぁ…」
 これがばれるよりはと、幼少時のトラウマを吐き出したのだが、逃がして貰えなかった。恥ずかしくなって視線を窓の外に移しながら耳を弄る。
「どの写真が採用されるかは僕には判らないけど、一緒に何枚か撮るだろうし、今の内にその赤い顔を治しておきなよ?」
「分かってるよ…」
 笑いを含んだ声で揶揄るように言われ、気分を害したとばかりに拗ねて見せる。マルコ相手にしか出来ない事だが。
 ぴぴ。と、マルコのスマートフォンが短く音を鳴らし、休憩の終わりを告げた。
「僕が払っておくから、先に行きな。はしゃいで転んだりするなよ」
「お前は俺の母ちゃんか…」
 マルコの小煩さに、やや辟易しながらも喫茶店を出て、眩しい日差しを浴びながら、足は軽快にスタジオに向かって行く。

 褒めて貰えるだろうか?あぁ、楽しみだな。

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