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馬房

小説は妄想と捏造甚だしい。 原作のネタばれ、都合の良い解釈。 R18、グロ(精神的にも)、暴力表現などが含まれます。 冒頭にざっと注意を書いてありますので、それを読んだ上での 閲覧を宜しくお願い致します。何かあればご連絡いただければ幸いです。 基本的に右ジャンしか書きません。 萌が斜め上です。無駄にシリアスバイオレンス脳です。 拙い文章ですが、少しでもお楽しみ戴ければ嬉しく思います。 右ジャン、ジャン総受けしか書きません。あしからず。

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リヴァジャン 原作掌編

・事後感あり
・原作?





 リヴァイはふ。と、瞼を上げ、ベッドから真っ暗な天井をぼんやりと眺めた。
 目を覚ましたと言うのに、現実味が湧かないのはどうやら夢を見ていたせいらしい。内容は覚えていないものの、なにやら心が和らぐような、春の陽気もかくやの暖かさを感じるものだったとの印象は残っていた。
 眼球のみを巡らし、隣に在る色素の薄い髪を見た。
 夢を見た原因はこれだろうとの確信をもって。
 腕に絡みつく温かさ。肌をくすぐる寝息。起こさないように抱き寄せ、髪に顔を埋めて匂いを嗅ぐ。生きている人間の匂いに気持ちが落ち着いてくる自分を自覚し、リヴァイの口元は薄らと弧を描いた。不思議なもので、ジャンが隣に居ると夢を見るのだ。悪夢ではない。いつも心地好さが残り、目覚めも良くなるようなもの。
「もう、あさ……」
 ジャンが寝惚け切った様子の声を上げ、リヴァイに問うた。
「今日は休みだろ。周りにも今日一日俺の部屋に来るなと伝えてある。ゆっくり眠れ。俺ももう少し寝る」
 言えば、ジャンは返事をする事もなく瞼を落とし、リヴァイの胸の中で先程と同じように安らかな寝息を立てだした。一度目を覚ました事を覚えているかも怪しい寝つきの良さだ。
 数度、リヴァイはジャンの髪を撫で、再び瞼を閉じる。
 恐らく、また良い夢が見れるだろうと思いながら。

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