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馬房

小説は妄想と捏造甚だしい。 原作のネタばれ、都合の良い解釈。 R18、グロ(精神的にも)、暴力表現などが含まれます。 冒頭にざっと注意を書いてありますので、それを読んだ上での 閲覧を宜しくお願い致します。何かあればご連絡いただければ幸いです。 基本的に右ジャンしか書きません。 萌が斜め上です。無駄にシリアスバイオレンス脳です。 拙い文章ですが、少しでもお楽しみ戴ければ嬉しく思います。 右ジャン、ジャン総受けしか書きません。あしからず。

寒い日の闖入者=その四=

・逆?睡眠姦みたいなのがあります
・リヴァイ友情出演
・リヴァイも人外
・若干のリヴァハン(でもハンジさんはいない
・開幕やってて、後半ちょっと真面目






 常軌を逸した要らん事をして以来、ジャンがより俺に献身的になってきた。相変わらず嫌いな物を克服させようとあれこれ手料理を作り続けているが、料理の腕はめきめきと上がり、以前よりも嬉しそうに笑っている。
「フロック、美味いか?」
「うん」
 食べたいものを訊かれ、思い付きで偶にはジャンク的な物。と、要望を伝えたら、器用な事にフライパンで作ったのか、新鮮野菜と鶏肉が乗った丸く大きなピザが二つも出てきた。
 仕事終わりに貰った日給で買い物しているようだが、この分じゃ働いた分の金は全部俺に使ってるんじゃないかと思うほど豪華だ。
「あのさ、美味いんだけど、金もある程度貯めとかないと駄目だから、あんま使い過ぎは良くないぞ?」
「分かった」
 素直に頷きつつも、また微笑みながら俺を見詰めている。
 猫が病気になったら保険も効かないんだから貯めておかないと駄目よ!そうヒッチにこんこんと説教され、預かった金の余剰分は貯め込んでいる。しかし、ジャンがこの調子で使っていれば直ぐになくなってしまいそうだ。

 生活費は俺のアルバイト代と、奨学金で賄えないでもない。
 しかし、何があるか解らないから人生は大変で、余裕があるに越した事はなく、誰かに負担を強いての生活はいずれ必ず破綻する。
「お前もあんなんじゃなくて美味いもん食えよ。俺、お前の料理好きだし、金かけなくても作ってくれるだけでいいしさ」
 元々がインスタントラーメンだの、パンだのと言った、短時間で腹を満たしてカロリーばかりをとる食事だったものが、誰かの手作りに代わるだけでも劇的な変化でありがたい事だ。
 それに、最近、ジャンが食べている食事が、市販の安いダイエットフードに変わった。気づいてないとでも思っているのか。お前太ってないし、ロイヤルカナンと比べて栄養価はどうなんだそれ。最近毛がパサついているようにも見える。
「やっぱりお前って優しいな。皆に相談したら、理想の旦那様だって言ってた。俺もお前と居ると嬉しい」
 皆。とは。
 相談する友達が居た事に驚きだ。
「理想の旦那様ってなんだよ」
 ピザを食い千切り、腹の中に次々収めていれば、件の猫カフェの猫達が言っていたらしい。痛い事をしない上に可愛がってくれて、褒めてくれて、優しくて、沢山撫でてくれるいい人。
 あの猫カフェは虐待を受けたり、捨てられた猫ばかりが集められているそうで、そいつらの非情な元飼い主と比べられて相対的に俺の評価が上がってるらしい。買い被り過ぎだろ。大体、ジャンの元飼い主は俺よりも確実に人間が出来た人だろうし。
「店長も、俺が幸せならそれが一番だよってさ」
「その店長さんって見た事ねぇけど、その人の方がよっぽどいい人だろ。素性の知れないお前を快く働かせてくれてんだから」
「そうだな、店長もいい猫だぜ」
「は?」
 俺の聞き間違いか。
「猫?」
「言ってなかったっけ?店長、俺と同じ人間に化けれる猫なんだ。なんと三十年以上も生きてるんだと!」
 初めて聞いた。だから俺に紹介しようとしてたのか。
 ジャンをすんなり受け入れ、働かせつつ教育をしてやっている理由が良く解った。他の従業員、従業猫?の話や、カフェでの仕事内容は聞いていたが、とっくに話したと思い込んでて言うのを忘れていたものか。別に、店長が人間だろうが猫だろうが問題なければどっちでもいいが。
「ごっそさん」
「もういいのか?」
「残った分は明日食うわ。片付けるから先風呂行っちまえ」
 かりかりした生地がなくなるのは残念だが、柔らかいもっちり生地も十分美味いだろう。残った半身を冷蔵庫に仕舞い、使った食器類を片付け、ジャンと入れ違いに風呂へ行く。

 なんだか猫と暮らしてる実感が無くなってきた。
 帰ってきて寛ぐ時や、寝る時以外はほぼ人間の姿だから当たり前なんだが。俺やあいつに彼女とか出来た時、どうすればいいんだか。いや、出来てから考えればいいのか。居ないものを今から考えてもただの杞憂。思考は二転三転し、考え込み過ぎてのぼせそうになったため風呂から上がるとジャンがタオルを構えて待っていた。
「そこまでするか」
「俺がしたいから」
 体は自分で拭き、頭をジャンに任せてドライヤーまでかけて貰った。至れり尽くせり。
「サンキュ。じゃあ寝るか」
「その前にここ座ってくれ」
 寝ようとすればジャンがベッドを叩き、謎の要求をしてくる。
 頭に疑問符を浮かべながら座れば、ジャンが俺のズボンをずらし股間に顔を埋め、性器を口に咥えたものだから変な声を上げ、硬直してしまったのは致し方ない。
 一体、どこで覚えたのか。俺が知る限りはアダルトビデオしかないが、何故こんな事をしようと考えたのか不可解過ぎる。
「何してんだお前⁉」
「こういう風にして貰うの好きなんだろ?そんな絵が描いてあるのばっかりだし、この前見た奴もやってた」
 性器から口を離すと、ジャンはあっけらかんと告げた。
 エロ本や、アダルトビデオ参考にしてんじゃねぇ。と、言いたいが、咥淫を再開したジャンの口が気持ち良過ぎて声が出せなかった。
 偶に当たる太めの犬歯がちりちりいい刺激で、猫だから舐めるのに慣れてるのか、ねっとり舐め上げられて完全に勃ってしまった。一生懸命舐めているからか、可愛く見えてくるし、俺の目どうした。
「ジャン、出そうだから口離せ」
 言いながら頭を押してもジャンは口を離さず、もごもご刺激してくるのだから堪ったもんじゃない。柔らかく、滑らかな舌で亀頭を刺激され耐え切れずに精液を吐き出せば、ジャンの喉が上下し、呑み込んだのだと判った。
「はっ、何やってんだお前。ぺってしろぺっ!」
「美味しくない……」
 枕元に置いてあったティッシュを引き抜き、ジャンの口元に差し出すが完全に呑み込んだのか吐き出す素振りはなく、精液の味の感想が出てきた。当たり前だ馬鹿。
「お前が見てた奴では『美味しい』って言ってたのに、変な匂いするし苦いし、ねちょねちょしてる」
「そんなもん、男の気分を盛り上げさせるための優しい嘘だから、呑むもんじゃねぇよ」
 何故か嬉しくなった気持ちは隠しつつ、ジャンの口元をティッシュで拭っていく。
「そうなのか……、あと……、これは?」
 これで終わりかと思いきや、ジャンがスウェットのズボンを脱ぎ、俺に跨ってきた。どう言う状況だ、これ。
「気持ちいいか?」
 ジャンの尻の孔が何故か濡れてて、そこに俺の性器を挿入させ、腰を動かしてくる。脳裏に女相手ではあるが、尻を使った行為をする物が浮かび、その真似をしているのだろうと察せられた。俺の様子を窺いながらぎこちなく腰を揺らす様に、『真面目かよ』などと言う無粋な突っ込みが浮かぶが口を噤んでおく。
「ちょっと訊きてぇんだけど、尻弄られて気持ち良かったからしようと思ったのか?」
「うん……、あと一杯撫でて貰って嬉しかったから、お前もこうしたら嬉しいのかと思って」
 人間に化けた雄猫に童貞を奪われた人間ってこの世にどれくらい居るんだろうか。俺くらいだよな。
 衝撃的な出来事ではあるものの、下手糞に腰を動かし、うっとり見下ろしてくる眼や表情に、胸が疼くのは気のせいではないだろう。俺はジャンを引き寄せるとベッドに押し倒し、慣れないながらも体を撫で、腰を動かせば体をくねらせて善がっている。可愛いかも。
「気持ちいいか?」
「お前が動くとお腹の中がぎゅってなる……」
 俺の問いにジャンは頷き、とろ。と、した眼差しを向けてくる。
 突っ込んだ中は熱くて、俺のに吸い付くみたいにきゅうきゅう締め付けてくるものだから気持ち良さが自慰とは段違い。ジャンが猫だとか、雄だとかも、もうどうでもいい。可愛いし。

 最低限の倫理観もかなぐり捨ててベッドの上で睦み合う。
 隣からがんがん壁を叩く音が聞こえるが、知らん。
 この世の天国だ。

 中に精液を吐き出して息を吐くと、ぐったり呆けているジャンが本当に可愛くて、俺の性器を口に咥えた挙句、精液を呑んだ事も忘れて口付け、反応の可愛さや、気持ち良さに復活した俺は、糞童貞宜しくしつこく頑張ってしまった。

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